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舞城王太郎「熊の場所」。
「熊の場所」「バット男」「ピコーン!」の三編からなる短編集。
久しぶりに舞城王太郎を読むと、改めて感心する。よくも突飛な設定からこういう方向に話を進められるなあ、と。この本を読んで個人的に思ったことは、舞城王太郎の小説というのは、「舞城王太郎」というそのものがすでに強烈な個性である作家が提示する問題を、「舞城王太郎」自身がどういう風に解決に導くのか、着地させるのか、というのが面白みの一つだなあ、ということ。単なるストーリー上のワクワクに作家の個性が加わってるという、なんというか、ある種のカリスマ?

そしてこの熊の場所、舞城王太郎からするとかなり特異な感じ。もともと舞城王太郎っていうと、えげつない苦難の環境でもどうにかやっていきましょう!ということを一貫して書いてきた作家ってイメージがあって、それは最後の「ピコーン!」でもやっぱりそうだった。けど「熊の場所」、「バット男」はそうではなくて、舞城王太郎にしてはちょっとユニークな出来。特に「バット男」が。
なんつーかアンチ舞城を自分でやってる気がする。未来志向はそれはそれでいいけど、やっぱりどうにもならないことはどうにもならないんじゃない?自分の人生の選択肢に失敗はあるんだよ、ということを感じる。

まあ、舞城王太郎がこういうことを書いたというそれ自体が面白かった。
2010.08.17 Tue l 漫画・ラノベ・本、等 l COM(1) TB(1) l top ▲

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2010.10.27 Wed l 藍色. URL l 編集

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